「はまなす車いすマラソン2025」岸澤選手、初出場で見事優勝!
2015年から北海道マラソンと合同開催している「はまなす車いすマラソン」は、今年で10年目となる合同開催を迎え、約2万人のランナーとともに、ハーフマラソン、ショートレースそれぞれの競技に参加した車いすランナーが、札幌の街並みを走り抜けました。
今年もまた車いすハーフマラソンには、全国各地からトップアスリートの選手が参加し、ショートレースには子どもたちからベテラン選手まで多くの方々にご参加いただきました。
競技当日は7時50分にハーフマラソンがスタートしましたが、鈴木直道知事がスターターを務め、38名の車いすランナーが一斉にスタートし、男子は岸澤 宏樹選手(東京都)が見事に優勝を決め、序盤より独走態勢のまま最後まで首位をキープしてフィニッシュしました。
女子については、中尾 有沙選手(熊本市)が優勝を決めましたが、男女共に素晴らしいレースを展開してくれました。
岸澤選手については、北海道のエース久保 恒造選手(美幌町)と同じ日立ソリューションズの所属で、師弟関係にある二人は、このマラソンに向け調整を続けてきましたが、見事に初出場で初優勝を決めました。
岸澤選手と中尾選手は、もともと陸上競技の選手でもあり、マラソン競技のほかトラック競技でも数々の成績を残していることから、今後も二人が世界の舞台で活躍されるのを期待したいところです。
また、近年は全国的に車いすマラソン競技者が減少傾向にありますが、今回は北海道内から初出場選手が多数参加し、地元開催のレースを大いに盛り上げていただきました。
中でも初出場の柴田 真聖選手(札幌市)は道内総合男子3位に入賞し、同じく初出場の工藤 里美選手(札幌市)は道内総合女子で見事1位を獲得しました。
惜しくも完走を果たせなった選手も居ましたが、来年もまた道内勢の選手が多数参加して、このはまなす車いすマラソンを盛り上げてくれることを期待しています。
そしてショートレースにも道内勢の選手が多数参加しましたが、今年も札幌中心部である駅前通コースで行われ、秋元克広市長の号砲で9時10分にスタートし、1㎞、2㎞コースに出場した62人と伴走者41人が、市民からの声援を受けて素晴らしい走りを披露し、見事に全選手が完走を果たしました。
レース終了後のハーフマラソン表彰式では、各クラスの上位者に入賞盾が授与され、当協会の佐藤俊夫会長から選手の健闘に敬意と、運営に携わったスタッフやボランティアの皆さんに感謝の言葉が述べられました
また、最後に北海道選手を代表して久保選手からも挨拶があり、素晴らしい環境で走れたことに対する感謝の言葉をいただきました。