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はまなす車いすマラソン

大会概要

大会概要

この大会は、平成元年に札幌市で開催された「はまなす国体」の後に行われた「第25回全国身体障害者スポーツ大会」の公開競技「車椅子マラソン大会」を礎とし、翌年の平成2年から、日本陸上競技連盟公認コースによるフルマラソンとハーフマラソンの2種目を実施する大会として回を重ねてきました。

 

平成24年の大会からは、ハーフマラソン大会として実施しておりましたが、平成27年には、北海道マラソンとの合同開催が実現し、2万人の市民ランナーと共に、レーサーという競技用車いすで疾走する全国の車いすランナーが、晩夏の道都を舞台に、熱いレースを繰り広げています。

 

オープン競技として行われるショートレースには、障がいの重度の方や初心者が、日常用の車いすで出場しています。札幌の都心部にある大通公園を発着とするコースを力走する選手には、沿道の市民から大きな声援が送られています。

大会概要

大会概要

(左)ハーフマラソン(右)ショートレース




競技紹介

競技紹介

車いすマラソン

車いすマラソンは、公道コース等を使用して行う車いすの陸上競技で、選手はレーサーという3輪タイプの競技用車いすに乗り、腕の力だけで走り抜きます。

 

スピード

車いすのトップ選手の場合、1分で500m進むことができ、2分で1㎞走れるため、40分で20㎞に到達できます。原動機付き自転車(50ccバイク)と同じスピードになりますので、トップ選手は、条件がよければ時速40㎞近く出すことが可能です。

 

戦略

空気抵抗を減らすために先行する選手の後ろに付くなど、自転車レースと同様な戦略も見られ、数台が直線的に並び、風除け役となる先頭を交代しながら、スパートの時を窺います。レーサーには、前輪の角度をトラックのカーブに合わせて固定する装置が取り付けられているため、カーブの入り口でハンドル角を固定すれば、ハンドルを触らずに後輪を漕ぎ続けることができます。

クラス分け

障がい程度に応じて、クラス1(T51)、クラス2(T52)、クラス3(T53/54)に分けられます。Tはtrack(トラック)、10の位の5は脊髄損傷、1の位は障がい程度の重い順に1~4で設定されています。T54は腹筋が機能する。T53は腹筋が機能しない。T51は握力や腕を伸ばす力が弱く、ほとんど腕を曲げる力だけで走ります。

 

競技用車いす(レーサー)

車体は完全なオーダーメイドであり、カーボーン製車輪と合わせると、数十万円の価格になります。一般的に、ホイールベースが長ければ長いほど真っ直ぐ進みやすく、曲がりにくい(直進安定性が高い)と言えます。直進安定性が高ければ、思い切って漕ぐことができるため、スピードを出しやくなります。
車輪を回すためのハンドリムを摩擦により押す(叩く)ために、個人の腕力に応じたグローブを自作して使用します。後輪がハの字型である理由は、旋回性の向上のためではなく、タイヤ上部の幅を腰に合わせて狭く、タイヤ下部の幅を安定するよう広くした結果、「ハの字」になったものです。

 

 

大会詳細情報